子供の鎖骨骨折は比較的よく起きる症例です。
乳幼児では、親が目を離した際、低いソファーから床に転落して受傷するケースが多くあります。
両脇を支えて抱き上げると痛みのために泣きます。
すべての子供の鎖骨骨折は保存的治療(手術をしない)が原則です。
レントゲン写真では骨折のわかりにくいもの(若木骨折)もあるので注意が必要です。
2~3週間の8字包帯固定で充分です。
学童児では、運動中にころんで骨折するケースが多いようです。レントゲン写真で診断は確定されます。
子供の鎖骨骨折はずれが大きくても、又、骨片があっても、旺盛な治癒力のために手術せずに保存的治療(鎖骨固定バンド等)で骨はつきます。
又、自家矯正力があり、相当強く変形して骨がついたとしても成長と共に正常に近い骨の形にもどります。
ですから、子供の鎖骨骨折が起きてしまっても過度の心配をしなくても大丈夫です。