
O脚(内反膝)は、両膝が外側に開いてしまい、まっすぐ立ったときに膝の間に隙間ができる状態を指します。見た目の問題だけでなく、膝や股関節、足首などへの負担が増え、将来的な関節痛や変形性膝関節症の原因にもなるため、早めのケアが大切です。
■ O脚の原因
O脚にはいくつかの原因があり、大きく分けて「骨格的なもの」と「筋肉・姿勢のアンバランス」によるものがあります。
1. 骨格的な要因
成長期の骨の発達や遺伝的な影響により、下肢の骨配列(大腿骨や脛骨)が外側に向きやすい方もいます。
2. 筋肉のバランスの崩れ
太ももの内側(内転筋)やお尻の筋肉(中殿筋)が弱く、外側の筋肉(大腿筋膜張筋・腸脛靭帯)に引っ張られると、脚が外方向にねじれやすくなります。
3. 姿勢や生活習慣
・横座りやぺたんこ座りの習慣
・片足重心での立ち姿勢
・ハイヒールやすり減った靴の使用
などもO脚を進行させる要因になります。
■ O脚による影響
O脚は見た目の問題だけでなく、身体全体にさまざまな悪影響を及ぼします。
• 膝の内側に負担が集中し、変形性膝関節症のリスクが高まる
• 骨盤の傾きや腰への負担が増え、腰痛の原因となる
• 下肢の筋肉バランスが崩れ、むくみや冷えを起こしやすくなる
■ 改善のためのアプローチ
O脚の改善には、筋肉のアンバランスを整えることと、正しい立ち方・歩き方を身につけることが重要です。
1. 内転筋・中殿筋の強化
内ももを締める筋肉(内転筋)や骨盤を安定させる筋肉(中殿筋)を鍛えることで、膝の向きを整えやすくなります。
例:
・サイドレッグリフト
・ボール挟みスクワット
2. ストレッチで外側の緊張を緩める
外側の太もも(大腿筋膜張筋や腸脛靭帯)のストレッチを行い、バランスを整えます。
3. 姿勢・歩行指導
日常生活での立ち方や歩き方を見直すことも欠かせません。重心を外にかけず、内側の筋肉を意識した姿勢を保つことがポイントです。
■ 整骨院でできること
当院では、O脚の原因となる骨盤や股関節の歪みの評価を行い、
• 手技による筋バランスの調整
• 姿勢・歩行指導
• 必要に応じたトレーニング指導
を通して、根本的な改善をサポートしています。
「見た目を整えるだけでなく、将来の膝の健康を守りたい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
自己紹介:自身のサッカー経験で培った身体の知識と、トレーナーの方々から学んだ専門的な技術を活かし、患者様一人ひとりの痛みや悩みに真摯に寄り添い、根本的な問題解決を目指します。身体機能の回復だけでなく、精神的なサポートも重視し、患者様が心身ともに健康な状態で日常生活を送れるよう、全力でサポートいたします。
鍼灸師:渡部 創太(わたべ そうた)
保有国家資格: 鍼灸師
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