
朝起きた時に首が動かせない、振り向くと痛みが走る
このような症状を「寝違え」と呼びます。医学的には明確な病名ではなく、首周囲の筋肉や靭帯、関節包などの軽い損傷や炎症を指すことが多いです。
寝違えの原因
寝違えの主な原因は、睡眠中の不良姿勢や筋肉の疲労です。
- 長時間、首が不自然な角度で固定される
- 枕の高さや硬さが合っていない
- 冷えによる血行不良
- 日常的な肩こりや姿勢不良の影響
また、頸椎(首の骨)周囲の関節の動きが悪いと、一部の筋肉に過剰な負担がかかりやすくなります。特にデスクワークやスマートフォンの長時間使用による「ストレートネック」傾向がある方は注意が必要です。
寝違えの症状
- 首や肩の痛み
- 首を動かすと痛みが増す(特定方向に動かせない)
- 首や背中に張り感や違和感
- ひどい場合は頭痛や腕のしびれ
急な痛みのため、首の動きを制限してしまい、日常生活に支障をきたすこともあります。
対処法
① 発症直後(1〜2日目)
炎症が強い時期なので無理に動かさないことが大切です。
- 冷却(保冷剤や冷タオルで10〜15分)
- 首を安静に保つ
- ストレッチやマッサージは避ける
② 痛みが落ち着いてきたら(3日目以降)
徐々に血流を促すケアに切り替えます。
- 温める(ホットパック・入浴)
- 軽い首・肩の可動域運動
- 姿勢の見直し(背中を丸めない)
整骨院での治療
整骨院では、状態に応じて次のような施術を行います。
- 電気治療・超音波治療:炎症や筋緊張を軽減し、回復を促進
- 手技療法(筋緊張の緩和)
- 頸椎・肩甲帯の調整:関節の動きを改善し再発を予防
- 姿勢指導・ストレッチ指導:再発しにくい身体づくりをサポート
早期に適切な施術を受けることで、回復までの期間を短縮できます。
再発予防のポイント
- 枕の高さを見直す(首の自然なカーブを保てるもの)
- 寝る前のスマホ使用を控える
- 軽いストレッチや肩甲骨の体操を習慣化
- デスクワーク時の姿勢を意識する
寝違えは放っておくと慢性的な首こりや肩こりにつながることもあります。痛みを我慢せず、早めにご相談ください。
鍼灸師:渡部 創太(わたべ そうた)
自己紹介:自身のサッカー経験で培った身体の知識と、トレーナーの方々から学んだ専門的な技術を活かし、患者様一人ひとりの痛みや悩みに真摯に寄り添い、根本的な問題解決を目指します。身体機能の回復だけでなく、精神的なサポートも重視し、患者様が心身ともに健康な状態で日常生活を送れるよう、全力でサポートいたします。
保有国家資格: 鍼灸師
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