テニス肘(外側上顆炎)は、肘の外側に痛みが生じる疾患で、特に手首や指をよく使う人に発症しやすいのが特徴です。テニスをする人に多いことから「テニス肘」と呼ばれますが、実際にはデスクワークや家事など日常生活でも発症することがあります。今回は、テニス肘の原因や症状、治療法について詳しく解説します。
テニス肘の原因
テニス肘は、主に前腕の筋肉(特に短橈側手根伸筋)への過度な負担によって発症します。具体的な原因としては以下のようなものがあります。
✔ スポーツによる負担
テニスのバックハンドストロークやゴルフ、バドミントンなどで繰り返し手首を使う動作が影響します。
✔ 仕事や日常生活の動作
長時間のパソコン作業、料理、掃除、重い物を持つ動作なども筋肉に負担をかけ、テニス肘を引き起こすことがあります。
✔ 加齢による影響
30代以降では、筋肉や腱が加齢によって弱くなり、より傷つきやすくなります。そのため、軽い動作でも炎症が起こりやすくなります。
テニス肘の症状
✔ 肘の外側の痛み
✔ 物を持ち上げる際の痛み(特に手のひらを上に向ける動作)
✔ タオルを絞る動作での痛み
✔ ドアノブを回すときの痛み
痛みが進行すると、日常生活の動作でも強い痛みを感じることがあり、放置すると慢性化することもあります。
テニス肘の治療法
テニス肘の治療は、痛みを軽減しながら炎症を抑え、回復を促すことが目的です。
1. 保存療法(手術をしない治療)
✔ 安静:痛みがある動作をできるだけ控え、肘への負担を減らします。
✔ アイシング:炎症が強い場合は、氷で冷やして炎症を抑えます。
✔ ストレッチ・リハビリ:前腕の筋肉をストレッチし、柔軟性を高めることで再発を防ぎます。
✔ テーピング・サポーター:患部を固定し、負担を軽減することで痛みを和らげます。
✔ 手技療法・物理療法:当院では**手技療法や超音波治療(Lips)**などを活用し、炎症の緩和や筋肉の回復をサポートします。
2. 注射治療
保存療法で改善が見られない場合、ステロイド注射やPRP療法(自己血小板治療)が選択肢になります。
3. 手術(重症の場合)
保存療法で改善しない重度のテニス肘では、腱の損傷部分を除去する手術が行われることもあります。
テニス肘は予防も大切です。
テニス肘を予防するために以下のポイントを意識しましょう。
✔ ストレッチを習慣化する
✔ 正しいフォームでスポーツを行う
✔ 長時間のパソコン作業時はこまめに休憩を取る
✔ 適切なサポーターを活用する
まとめ
テニス肘は、肘の外側に痛みを感じる疾患で、スポーツや日常生活の動作が原因となります。適切な治療や予防策を講じることで、痛みを軽減し、再発を防ぐことが可能です。当院では手技療法・超音波治療(Lips)・テーピングなどのサポートを行っていますので、お悩みの方はお気軽にご相談ください!
太陽鍼灸整骨院
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