最近歯軋りや食いしばりをしてしまう方はとても多いです。
歯軋り(ブラキシズム)に対する鍼灸治療はとても有効で、特にストレス由来のケースには自律神経の調整や筋緊張の緩和を目的としたアプローチが効果的です。
◯歯軋りの原因(ストレス由来)
- 交感神経優位(自律神経の乱れ)
- 咀嚼筋(特に咬筋・側頭筋)の過緊張
- 精神的ストレス・怒り・不安
- 日中の歯の接触癖(TCH)や噛み締め癖
◯治療のポイント
1. 筋肉の緊張を取る
主要な局所アプローチ
・咬筋
・側頭筋
・胸鎖乳突筋
・僧帽筋、肩甲挙筋
2. 自律神経を整えるツボ
全身調整のツボ
- 神門(HT7):手関節の内側、精神安定・不眠にも
- 内関(PC6):ストレス緩和・自律神経バランス
- 百会(GV20):頭頂、精神の安定と気の巡りを整える
- 太衝(LV3):足部、肝の疏泄作用を助けストレス処理
- 三陰交(SP6):下肢から内分泌・自律神経を整える万能点
3. 治療頻度と経過
- 初回〜3回目:週1回ペース、筋緊張と不眠、ストレス症状の確認
- 改善後は隔週 or 月1回でメンテナンス
◯自宅でのセルフケア指導
- ホットパック:咬筋・側頭筋を温める(5分)
- 深呼吸・腹式呼吸:夜寝る前に副交感神経を高める
- マウスピース:歯科との連携が理想的
- 生活習慣指導:カフェイン・酒の過剰摂取、スマホ時間の見直しなど
当院では患者さんの症状に合わせた治療を提案します。
気になる方はぜひ当院までお問い合わせ下さい。
自己紹介:幼少期から体操競技に打ち込む中で、数多くの怪我を経験し、その度にトレーナーの方々の献身的なサポートに救われました。この経験から、私も同じように苦しむ方々の力になりたいと強く思い、この業界を目指すことを決意いたしました。自身の競技経験で培った身体への深い理解と、トレーナーの方々から学んだ知識・技術を基に、患者様一人ひとりの症状に真摯に向き合い、最適な治療を提供いたします。身体機能の回復はもちろんのこと、患者様の心のケアも大切にし、寄り添う治療を心がけております。 保有国家資格: 鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師:上野 七海(うえの ななみ)