足首の捻挫=内反捻挫とは限らない!
捻挫というと、足首を内側にひねる「内反捻挫」をイメージする方が多いですが、反対に足首を外側にひねる「外反捻挫」もあります。
この外反捻挫で損傷しやすいのが足の内側にある「三角靭帯」です。
「捻挫だと思っていたけど、なかなか治らない…」という場合、三角靭帯損傷の可能性もあるため注意が必要です!
三角靭帯損傷(外反捻挫)とは?
足首の内側には、踵(かかと)の骨や舟状骨(足のアーチを支える骨)と脛骨をつなぐ「三角靭帯」があります。
この靭帯はとても強く、通常の捻挫では損傷しにくいのですが、強い外反の力が加わると断裂や損傷を引き起こします。
✅ 三角靭帯損傷が起こりやすいケース
•サッカーやバスケットボールで相手に足を踏まれた状態で転倒
•高所からの着地時に足が外側へ強くひねられる
•交通事故などで強い外反ストレスが加わる
三角靭帯損傷の症状
✅ 足首の内側が腫れる・内出血が見られる
✅ 歩行時や荷重時に内くるぶし周辺が痛む
✅ 足首を内側に動かした際に痛みが強まる
✅ 通常の捻挫よりも回復に時間がかかる
三角靭帯は強靭なため、単独での損傷は少なく、脛骨や内果(内くるぶし)の骨折を伴うことも多いです。
そのため、適切な診断と治療が重要になります。
治療とリハビリのポイント
1. まずは応急処置(POLICE処置)
損傷直後は、腫れや痛みを抑えるために「POLICE処置」を行いましょう。
✅ Protection(保護):テーピングや包帯で足首を安定させる
✅ Optimal Loading(適切な負荷):無理のない範囲で動かす
✅ Ice(冷却):氷で腫れや炎症を抑える(20分間を目安に)
✅ Compression(圧迫):弾性包帯で軽く圧迫し、腫れを防ぐ
✅ Elevation(挙上):足を心臓より高くして血流を促進
2. 炎症が落ち着いたらリハビリ開始
✅ 足首の可動域を取り戻すストレッチ
✅ インナーマッスルを鍛えて足首を安定させる
✅ バランストレーニングで再発予防
回復を早めるためには、適切な治療とリハビリが不可欠です!
早期回復には専門的な施術が重要!
三角靭帯損傷は、一般的な捻挫と比べて回復に時間がかかるケースが多いため、適切なケアが必要です。
当院では、
✅ 炎症を抑える施術(電気治療・超音波療法など)
✅ 関節の可動域を回復させる手技療法
✅ 再発予防のためのトレーニング指導
などを行い、早期復帰をサポートします!
「なかなか痛みが引かない」「早くスポーツ復帰したい」という方は、ぜひ一度ご相談ください!

鍼灸師:渡部 創太(わたべ そうた)
自己紹介:自身のサッカー経験で培った身体の知識と、トレーナーの方々から学んだ専門的な技術を活かし、患者様一人ひとりの痛みや悩みに真摯に寄り添い、根本的な問題解決を目指します。身体機能の回復だけでなく、精神的なサポートも重視し、患者様が心身ともに健康な状態で日常生活を送れるよう、全力でサポートいたします。
保有国家資格: 鍼灸師