
私たちが「立つ」「歩く」「走る」など、毎日あたりまえにできている動作の裏には、足のアーチという大事な仕組みがあります。
足のアーチは、地面と体をつなぐ“土台”のような役割をしており、全身のバランスにも大きく関わっています。
■ 足のアーチのしくみ
足の裏には、ドームのような「アーチ状のカーブ」が3つあります。
- 内側のアーチ(内側縦アーチ)
いわゆる“土踏まず”の部分です。歩くときの衝撃を吸収してくれます。 - 外側のアーチ(外側縦アーチ)
小指側にある低めのアーチで、体を安定させる役割があります。 - 横のアーチ(横アーチ)
足の指の付け根あたりを横に走るアーチで、地面を蹴るときの力の伝わり方を助けます。
この3つがバランスよく保たれていることで、私たちはスムーズに動くことができます。
■ 足のアーチの大切な働き
① クッションの役割
歩いたり走ったりすると、足には体重の何倍もの力がかかります。
アーチはその衝撃をうまく吸収して、膝や腰にかかる負担を減らしてくれます。
② 体を前に進める力のサポート
アーチがあることで、地面をしっかりと蹴り出せます。特に土踏まずの部分は、効率よく力を伝える大切なポイントです。
③ バランスをとる
足のアーチは、立っているときや歩いているときに体の重心を支える働きもあります。崩れてしまうと、姿勢のバランスも崩れやすくなります。
■ アーチが崩れるとどうなるの?
- 扁平足(へんぺいそく)
→ 土踏まずが落ちてしまい、足裏がペタッと地面につく状態。
→ 衝撃を吸収できず、足の疲れ・膝や腰の痛み・足底筋膜炎などにつながります。 - ハイアーチ
→ アーチが高すぎて足裏の一部しか地面につかない状態。
→ 接地が不安定になり、外反母趾や足首のねんざなどを起こしやすくなります。
■ 自分でできるアーチケア
- タオルギャザー運動
床に置いたタオルを足の指でたぐり寄せる運動。足裏の筋肉を鍛えられます。 - 足指じゃんけん
グー・チョキ・パーを繰り返すだけでも、アーチを支える筋肉が刺激されます。 - 合わない靴を避ける
サイズや形が合わない靴はアーチを崩す原因になります。土踏まずをサポートするインソール入りの靴がおすすめです。
■ 当院でのサポート
当院では、足の状態を詳しく評価し、アーチの崩れ方に合わせたオーダーメイドインソールを作成しています。
また、アーチを支えるためのトレーニングやストレッチ方法もお伝えしています。
足の疲れ、痛み、姿勢の崩れなどが気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。
鍼灸師:渡部 創太(わたべ そうた)
自己紹介:自身のサッカー経験で培った身体の知識と、トレーナーの方々から学んだ専門的な技術を活かし、患者様一人ひとりの痛みや悩みに真摯に寄り添い、根本的な問題解決を目指します。身体機能の回復だけでなく、精神的なサポートも重視し、患者様が心身ともに健康な状態で日常生活を送れるよう、全力でサポートいたします。
保有国家資格: 鍼灸師
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