
五十肩(肩関節周囲炎)という名前から、「50歳前後の人だけがなる」と思っている方も多いかもしれません。でも実は、60代、70代でも五十肩になることがあります。名前に年齢がついているのはあくまで「典型的な年齢層」を表しているだけで、肩の構造や筋肉・腱の状態によっては、年齢を重ねても同じ症状が出るのです。
なぜ70歳でも五十肩になるの?
年齢を重ねると、肩の筋肉や腱、関節包が硬くなりやすくなります。また、肩を動かす機会が減ったり、姿勢が前かがみになったりすると、肩の柔軟性が低下し、痛みや動かしにくさが出やすくなります。過去の軽い肩のケガや日常生活での負担も蓄積されて、結果的に五十肩と同じ症状が現れることがあります。
70歳前後に多い症状
- 夜中に肩が痛くて目が覚める
- 肩を上げる・回す動作でズキッと痛む
- 腕を後ろに回すのが難しい
- 肩の動かせる範囲が狭くなる
このような症状が出ると、日常生活にも支障が出ることがあります。たとえば、服を着替えるときに腕が上がらない、洗濯物を干すのが大変になる、といった具合です。
予防と改善のポイント
- 肩周りの軽いストレッチ
無理のない範囲で肩を回したり、壁に手をついて腕を上げるなどの軽い運動を続けることが大切です。急に激しい運動をするとかえって痛みが悪化する場合があります。 - 肩を温める
入浴や蒸しタオルで肩周りを温めると血流が良くなり、筋肉や腱が柔らかくなって動かしやすくなります。 - 日常生活での工夫
肩に負担がかかる動作(重い物を持つ、腕を高く上げ続けるなど)を避ける、短時間でも休憩を挟むなどの工夫が有効です。 - 専門家に相談
整骨院や鍼灸での治療は、痛みを和らげたり肩の動きを改善するのに役立つことがあります。症状が強い場合は、自己判断せず早めに相談することが安心です。
まとめ
70歳でも五十肩になることは珍しくありません。しかし、適切なケアと生活習慣の工夫で、痛みを軽くしたり肩を動かしやすくしたりすることは十分可能です。年齢に関係なく、肩を少しずつ動かす習慣を持つことが大切です。
気になる方はぜひ当院までお越しください。
自己紹介:幼少期から体操競技に打ち込む中で、数多くの怪我を経験し、その度にトレーナーの方々の献身的なサポートに救われました。この経験から、私も同じように苦しむ方々の力になりたいと強く思い、この業界を目指すことを決意いたしました。自身の競技経験で培った身体への深い理解と、トレーナーの方々から学んだ知識・技術を基に、患者様一人ひとりの症状に真摯に向き合い、最適な治療を提供いたします。身体機能の回復はもちろんのこと、患者様の心のケアも大切にし、寄り添う治療を心がけております。 保有国家資格: 鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師:上野 七海(うえの ななみ)
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