光老化という事を知っていますか？

紫外線による悪影響としてよく知られているのが「光老化」です。紫外線を長期間繰り返し浴び続けることで皮膚が変化することをいい、歳をとると誰にでも起こる自然老化とは全く異なります。

紫外線の当たりにくい太ももやお尻には、中高年になっても細かいシワはあるものの深いシワはほとんどなく、シミもあまりできません。一方、紫外線がよく当たる顔や首に深いシワやシミが現れることはよくあります。実は、シミやシワの約８割は光老化によるものだといわれています。

そのほかにも紫外線は、皮膚がんを発生させたり、免疫を低下させ口唇ヘルペスを引き起こしたりします。また、白目の表面を覆う結膜が翼状に黒目に侵入する翼状片や白内障などの目の下以上を招くこともわかっています。

こうしたトラブルを避けるには、紫外線の当たりすぎを防ぐことが何よりも大切です。

太陽が出ていない夜を除き、紫外線は常に降り注いでいます。曇や雨の日も例外ではありません。また、太陽けら直接注ぐ光だけでなく、地面などに反射する照り返しにも含まれています。

こうしたことを踏まえたうえでしっかりと紫外線対策をしましょう。具体的には、午前１１から午後１時頃の紫外線の強い時間帯の外出をできるだけ避ける、日陰を歩く、つばの広い帽子や日傘を使う、袖の長い上着や長スボンを着用する、ＵＶカット効果のあるサングラスをかける、日焼け止めを使うなどが挙げられます。

最近は男性でも日傘を利用したり、日焼け止めクリームを塗ったりする人が少しずつ増えているようですが、女性に比べるとまだ少数派です。しかし、女性より男性のほうが紫外線の影響を受けやすいことが報告されています。男性もしっかり紫外線対策をすることが望ましいです。

これから戸外で過ごす機会が増えてきます。無防備に強い紫外線を浴びないように注意しましょう。