テーピングの種類と目的について

ケガの予防や痛みの軽減、パフォーマンスの向上を目的に、スポーツ現場や治療院で広く使われている「テーピング」。一言でテーピングといっても、目的や使う部位によって種類や貼り方は大きく異なります。今回は代表的なテーピングの種類について解説します。

■ 1. ホワイトテープ（非伸縮テープ）

ホワイトテープは、関節や筋肉を固定する目的で使われます。伸縮性がなく、強い支持力が特徴です。

• 用途：足首の捻挫、手首の固定、膝の補強など
• 目的：ケガの再発防止や可動域の制限
• ポイント：長時間貼りすぎると血流を妨げることがあるため、使用時間に注意が必要です。

■ 2. キネシオテープ（伸縮テープ）

キネシオテープは、筋肉や皮膚の動きに合わせて伸縮するタイプのテープです。血流やリンパの流れを促し、自然治癒力を高める効果があります。

• 用途：肩こり、腰痛、筋肉疲労の軽減、むくみ改善など
• 目的：筋肉のサポート、血行促進、痛みの緩和
• ポイント：日常生活でも使用でき、貼ったまま入浴も可能です。

■ 3. エラスティックテープ（伸縮固定テープ）

ホワイトテープとキネシオテープの中間に位置するタイプで、ある程度の伸縮性を持ちつつ、固定力もあるのが特徴です。

• 用途：軽度の捻挫やサポートが必要な関節部位
• 目的：動きを制限しすぎずに安定性を高める
• ポイント：スポーツ中の補助や再発予防に最適です。

■ 4. アンダーラップ（下地テープ）

テーピングの下に貼る保護用の薄いテープで、皮膚への刺激を防ぐ目的で使用します。

• 用途：肌が弱い人や長時間のテーピング時
• 目的：皮膚トラブル防止、剥がしやすさの向上
• ポイント：ホワイトテープとエラスティックテープの下に使用することが多いです。

■ 5. コーバン（自己粘着テープ）

伸縮性があり、自分自身にだけくっつくタイプのテープです。肌には直接粘着しないため、毛が多い部位や敏感肌にも使いやすいです。

• 用途：軽度の圧迫固定や冷却後の包帯代わり
• 目的：簡易的な圧迫・固定・保護
• ポイント：簡単に巻けて、取り外しも容易です。

■ まとめ

テーピングは「固定」「サポート」「循環促進」など、目的に応じて使い分けることが大切です。正しく選んで適切に使用することで、ケガの再発予防やパフォーマンスの維持に大きく役立ちます！

症状や貼り方に迷った場合は、専門知識を持つ施術者に相談し、自分に合った方法を見つけましょう。