鍼灸でのアプローチポイントは「気・血・水」と「瘀血(おけつ)」
東洋医学では、生理の不調は多くの場合
- 気の巡りの悪さ(気滞)
- 血の不足(血虚)
- 血の滞り(瘀血)
- 冷え(寒凝)
- ストレス・自律神経の乱れ
などが原因とされ、それに応じたツボを使ってアプローチします。
1.よく使われるツボ
◯生理痛が強いとき
- 三陰交(さんいんこう):内くるぶしから指4本上。婦人科系全般に効果的な万能ツボ
- 血海(けっかい):膝のお皿の内側上部。瘀血を流す
- 地機(ちき):三陰交と同様に脾経のツボで、下腹部の張り・痛みにも効く
- 関元(かんげん):おへそから指4本下。元気を補い、生理痛をやわらげる
◯お腹がゆるくなるとき
- 足三里(あしさんり):胃腸を整え、体力も補う
- 中脘(ちゅうかん):みぞおちとおへその間。胃腸の機能を整える
- 大腸兪(だいちょうゆ):腰のあたり、腸に関連するツボ
◯ストレス・PMSが強いとき
- 太衝(たいしょう):足の甲の親指と人差し指の骨の間。気の巡りをよくする
- 内関(ないかん):手首から指3本分上。自律神経のバランスを整える
2.施術方法と頻度
- 生理中の施術もOK(痛みを緩和する目的で)
- 生理前〜排卵期〜生理後まで周期に合わせて施術を行うと、体質改善につながる
- 毎月定期的に通うことで、次第に「つらさが軽くなる」人が多い
3. 鍼だけでなく「お灸」も効果的!
- 自宅でも「せんねん灸」などで三陰交や関元を温めると、生理痛や冷えにすごく良いです
- 鍼灸院でのお灸治療は、より深く内臓の働きにアプローチできます
生理痛が重い方や、何かいい方法がないかなど、気になる方はぜひ当院までお問合せ下さい。
自己紹介:幼少期から体操競技に打ち込む中で、数多くの怪我を経験し、その度にトレーナーの方々の献身的なサポートに救われました。この経験から、私も同じように苦しむ方々の力になりたいと強く思い、この業界を目指すことを決意いたしました。自身の競技経験で培った身体への深い理解と、トレーナーの方々から学んだ知識・技術を基に、患者様一人ひとりの症状に真摯に向き合い、最適な治療を提供いたします。身体機能の回復はもちろんのこと、患者様の心のケアも大切にし、寄り添う治療を心がけております。 保有国家資格: 鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師:上野 七海(うえの ななみ)