サッカー選手に多い内反捻挫

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サッカー選手にとても多いケガのひとつが足首の内反捻挫です。

通常であれば数週間で改善しますが、**1〜2ヶ月以上痛みが続く“慢性捻挫”**になるケースも少なくありません。

今回は、当院でも相談が多い

「捻挫から時間が経っているのに痛みがなくならない」

という選手に向けて、原因と治療方法をまとめました。

◆ なぜ慢性化するの?主な原因

① 靭帯のゆるみ・瘢痕化

特に傷みやすい**前距腓靭帯(ATFL)**が硬くなったり、逆にゆるんでしまい、足首の安定性が低下します。

② 距骨のズレ

内反捻挫後は、足首の中心にある距骨が前方や内側にずれたままになることが多く、

荷重時の痛みが残りやすいです。

③ 腓骨筋・後脛骨筋などの機能低下

足首を支える筋肉がうまく働かない状態が続くと、プレー中に再度ひねりやすくなります。

④ 距骨下関節(かかとの奥の関節)の動き低下

関節の動きが固くなることで、歩行やターンの際に痛みが出やすくなります。

◆ 当院で行う治療

■ 1. 距骨のモビライゼーション(整復)

慢性捻挫で最も重要な施術のひとつです。

前方や内側にずれた距骨を後方・外側へ誘導し、正しい位置へ戻します。

この施術により、

「体重をかけた時の痛みが軽くなった」

という選手が多く、効果が出やすいポイントです。

■ 2. 腓骨筋・後脛骨筋の治療(手技+鍼)

足首の外側・内側を支える筋肉に、

  • トリガーポイント鍼
  • 筋膜リリース
  • 関節の安定を高める手技

を行い、再発しない足首を作ります。

■ 3. 前距腓靭帯(ATFL)への浅鍼

急性期のような強い刺激は不要です。

靭帯の走行に沿って浅めの鍼で血流改善を促し、治りきっていない組織の回復をサポートします。

■ 4. 距骨下関節の可動域改善

足首の奥にある関節が固いと、ターンや着地での痛みが出やすくなります。

モビライゼーションで回内・回外の動きを滑らかにします。

■ 5. 足底・下腿外側のトリガーポイントへの鍼

慢性捻挫は、

  • 腓骨筋(長・短)
  • 足底方形筋
  • 母趾外転筋
    などに硬さが残りやすいです。
    ここを整えることで、荷重時の不快感・だるさも改善しやすくなります。

◆ テーピングでのサポート

復帰時には、

  • フィギュアエイト
  • ヒールロック
    を用いて足首の安定性を高めます。
    特に練習再開〜2週間はテーピングが有効です。

◆ リハビリ

● 腓骨筋トレーニング

チューブを使い、外反・外がえしの運動で足首の外側の筋肉を強化します。

● 片脚バランス・ランジ

着地動作の安定性を高め、再発を防止します。

● 足底アーチづくり

タオルギャザーや短母趾外転筋トレで、足の土台を作り直します。

◆ 治療の目安

  • 週2回 × 2〜3週間:痛みの改善
  • 週1回 × 1ヶ月:安定性アップ・再発防止

競技レベルや痛みの度合いに応じて調整します。

◆ まとめ

「時間が経てば勝手に治る」というイメージの強い内反捻挫ですが、

実際には足首の位置ズレや筋肉の機能低下が残ったまま慢性化しているケースが多いです。

適切な治療とリハビリを行うことで、

再発を防ぎながらパフォーマンス向上にもつながります。

足首の不安感、しっくりこないなど、気になる事がある方は当院までお気軽にご相談下さい。

 

 

 

太陽鍼灸整骨院
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