熱中症の原因は、体温が上昇して体温調節機能のバランスが崩れ、体内に熱が溜まってしまうことです。
体温が上昇した場合、人の体は適度な体温を維持するために、汗をかいたり皮膚温度を上昇させたりして熱を体外へと放出します。
この機能が損なわれることで熱中症が生じます。
対策としては、
●水分補給
体の熱がこもりにくい環境に避難したうえで、水分や電解質、糖分を摂取することです。患者本人が飲水できるようであれば、塩分と水分が適切に配合された経口補水液をゆっくりとこまめに水分を摂取してもらいます。
自力での飲水が難しい場合は、点滴での水分補充が必要であり病院受診がすすめられます。
●冷却
非常に重症な状態では、体温が40℃を越えるほどになります。これは、体温調節を担う脳の体温中枢が機能しなくなるためです。
冷却には、全身に氷を当てる、ぬるま湯を皮膚に吹きかけて扇風機で送風するといった方法があります。運動による熱射病の場合には、水風呂に漬かることで一番早く体温が下がり有効とされます。
医療機関では胃や膀胱内へ冷水を注入して冷却する場合もあります。
熱中症は誰にでも起こり得ます。
しっかり対策して暑い季節を乗り切りましょう!