睡眠に問題がある状態が1か月以上続き、日中に不調が出現する状態を不眠症といい、いくつかのタイプがあります。
その一つが寝付いたあとに何度も目が覚めてしまう「中途覚醒」です。
睡眠が頻繁に途切れ、熟睡感が得られず、生活の質の低下を招くこともあります。
●中途覚醒の原因の一つは加齢
中途覚醒に悩む人のほとんどが高齢者であることから、加齢が原因の一つと考えられています。
睡眠には脳も体も眠っているノンレム睡眠と、脳は起きているけれど体は眠っているレム睡眠があります。
高齢になると、深いノンレム睡眠が少なくなり、浅いノンレム睡眠が多くなります。そのため、ちょっとした物音でも目が覚めやすくなります。
また、加齢に伴い、尿量を少なくする抗利尿ホルモンの睡眠時の分泌量が減り、夜中にトイレに行きたくなることも、高齢者に中途覚醒が多い理由に挙げられます。
●セルフケアで睡眠の悩みを改善
生活習慣の見直しにより、中途覚醒をはじめとした睡眠の悩みが改善することが多々あります。
例えば、日中、日の光を浴びることで、睡眠ホルモンであるメラトニンの夜間分泌量が増加します。
適度な運動も日中の覚醒レベルを上げ、夜間の睡眠の質を改善します。
床に就く90分ほど前に入浴し、40℃の湯にゆったりと浸かって深部体温を上げておくと、深い眠りを得やすくなることもわかっています。
3食同じ時間にきちんと食事を摂ることも不眠対策に有効です。規則正しい食事により覚醒と睡眠のリズムにメリハリがつき、質の良い睡眠につながります。
鍼灸・マッサージも体のリズムを整える事にとても適しています。
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