冬本番の寒さになってきた今日この頃です。皆さん疲れを溜めていませんか?
お風呂は正しい入り方をしなければ、睡眠の質を下げ、さらに疲れを溜める結果になります。
湯舟に浸からず、シャワーだけで済ませてしまう方も多いかと思います。ですが、シャワーだけでは疲れは取れません。
疲れを取る為の入浴法で、最も重要なのは、全身浴で、肩まで湯船に浸かることです。
ユニットバスで湯船が狭かったり、毎日忙しくて面倒くさかったりと色々な原因があるかとは思います。
ですが、シャワーだけでは体温も十分に上がらず、お風呂がもたらす温熱効果がしっかりと発揮されません。体が温まらなければ、血液が循環せず、疲労回復効果も低くなってしまいます。
お風呂の温熱によって体が温まると、たくさんの血液が体中を巡るようになります。血液には、酸素や栄養分、ホルモン、免疫物質など、体にとって大事なものを運び、さらに二酸化炭素や疲労物質、老化物質などいらないものを回収する働きがあります。
温熱効果で血液が増えることで、身体の隅々まで血液が行き渡ります。新陳代謝が活発になることで体がすっきりしリフレッシュします。
また、湯船の水圧には、血液循環を促す効果がありますが、シャワーではその効果ものぞめません。
半身浴も悪くはないですが、基本的には全身浴のほうがおすすめです。半身浴では入浴にとって重要な温熱作用の効果が半減してしまいます。しっかりと全身がお湯に浸かった方が体は温まり、血流も良くなります。
人間の体内にある自律神経には、積極的な活動をつかさどる交感神経と、体の修復をつかさどる副交感神経とがあります。
仕事のストレスや緊張で興奮状態にある体は、交感神経が優位の状態にありますが、湯船に浸かってリラックスすることで、副交感神経優位の状態にスイッチが切り替わります。
現代社会は心身への慢性的なストレスが多く、交感神経が必要以上に刺激されているので、夜はいかに交感神経のスイッチをオフにできるかが、疲労回復のカギになります。
ヘトヘトになって帰宅した後に、浴槽にお湯を張って湯船に浸かるのはちょっと面倒かもしれません。 けれど、シャワーだけでは疲れが取れず、翌日までずっとだるさを引きずり、そしてまた疲れて帰宅という悪循環に陥ってしまいます。
湯舟に正しく浸かってこそ得られる、十分な体温上昇、血流アップによる老廃物の代謝、副交感神経への刺激をしっかりして疲れを取りましょう!